インタビュアー（I）: 本日は、HALHAREの代表であるべべ様にお話を伺います。よろしくお願いいたします。
べべ（B）: よろしくお願いします。
1. 宮崎への原点 ～故郷への熱い想い～
I: まず、べべさんの宮崎への想いについて教えていただけますか？
B: 「宮崎の魅力を世界に伝えたい」——この強い想いが私の人生を大きく変えました。
この思いは決して大それたものではなく、自分の人生に意味を持たせるために、一生を懸けて取り組むべきことは何かを模索する中で、地域や街づくりというテーマに自然にたどり着いた流れでした。
私はもともと絵やデザイン、企画、イベント、モノづくりなど、何かを生み出すことが好きでした。だからこそ、地域づくりやまちづくりなら自分の得意なことを活かせると思ったんです。
2. 東京での葛藤と学び ～原点回帰への道のり～
I: 高校卒業後、東京へ行かれたそうですね。当時のことを教えていただけますか？
B: 高校卒業後、大きな夢を抱いて宮崎から上京した日のことは今でも鮮明に覚えています。しかし、東京での生活は想像以上に厳しいものでした。狭いアパートで風呂無しトイレ共同の生活を送りながら、昼も夜もバイトを掛け持ちする日々。地元でぬくぬく過ごしていた自分が、まるで何も知らない子どもだったと痛感しました。
そんな日々の中で、「お前が東京で見たもの、学んだものを宮崎に持ち帰ってこそ意味があるんじゃないか？」と言われた言葉が心に響きました。
それまで抱いていた地方への先入観が打ち砕かれ、本当にそうなのか？ 実際に東京で目にしたもの、学んだものを宮崎に還元することで、むしろ地方だからこそ可能性があるのではないかと考え始めました。
3. 宮崎の現状 ～地方が抱える課題～
I: 宮崎の現状についてはどう感じていますか？
B: 現在、宮崎県は人口減少という深刻な課題に直面しています。2023年時点の推計人口は約1,041,342人で減少傾向にあり、地域活性化は喫緊の課題です。特に合計特殊出生率は1.49（2022年データ）で全国2位ですが、出生数自体は減少しているため人口減少に歯止めがかかっていません。
このような状況にはいくつかの要因があります：
- ビジネス環境の課題: 昭和的成功モデルへの固執や新しいアイデアへの抵抗感があります。
- 地域特有の課題: 地元特有の閉鎖的な考え方や外部意見への抵抗が根強く、新しい視点を受け入れることが難しい状況です。
もちろんこれは宮崎だけではなく、日本全体が抱える課題だと感じています。
多くの企業では新しいものを取り入れることへの抵抗感が強く、新しい技術や知識を学ぶことが面倒だという理由から「分からない」「できない」としてしまう傾向があります。このような状況では地域全体の成長が鈍化してしまうと懸念しています。
4. デジタルと生成AIの可能性 ～変化へのアプローチ～
I: そのような状況を打破するためには、どのようなアプローチが必要だと思いますか？
B: デジタル技術、特に生成AIとの出会いが重要です。
例えば、これまで複数人で数日かけて行っていた作業が、生成AIを活用することで一人で数時間で完了する、といった劇的な効率化が期待できます。これによって、人手不足に悩む地方の企業や個人事業主にとって、大きな助けとなるでしょう。
私が19歳で上京した頃、デジタルマーケティングは黎明期でした。21歳で社内ベンチャーとして独立し、その時から地方活性化への想いが芽生えました。当時のSNSやYouTubeではメントスコーラなど面白動画が全盛期でしたから、地域系YouTubeチャンネルを見ると伸びていない印象でした。
しかしここ6年ほどで地域系チャンネルや学び系コンテンツが伸びてきている印象があります。そうした経験から、「地方には他にはない独自の魅力がある。それをどう引き出し、世界に発信していくか」という問いが私の新たな挑戦となりました。
5. 生成AIとの出会い ～地方創生の起爆剤～
I: 生成AIとの出会いはどのようなものでしたか？
B: 生成AIとの出会いは衝撃的でした。芸能・ライブ配信事業に携わりYouTube総再生数1300万回以上という実績やコロナ時期でライブ配信事業などを経験し、多くのライバーを育成しました。その中には月に100万円以上稼ぐライバーも育てたことがあります。
そうした経験からSNS運用やライブ配信企画・プロモーションなどデジタルマーケティングの可能性に心奪われました。そして生成AIによって誰でもシンプルに同じ水準に立つことができる点が素晴らしいと思っています。
6. 生成AIがもたらす地方創生の可能性 ～具体的な解決策～
I: 具体的にはどのような解決策がありますか？
B: 生成AIは以下のような具体的な解決策を提供します。
- 学ぶ人の育成: AIを活用したオンライン講座やワークショップで地域住民がデータ分析やデジタルマーケティングなど最新スキルを習得する機会を創出します。
- つくる人の支援: コンテンツ制作支援としてプログラミング専門知識がなくても地方クリエイターや事業者が革新的な製品やサービス開発できるよう支援します。
- 発信する人の増加: AIによって地域特産品や観光スポットについて自動生成し、多言語対応SNS投稿やウェブサイトコンテンツ作成を支援します。これによって情報発信効率化と多言語対応による情報拡散力強化が期待できます。
7. 地域おこし協力隊との連携 ～現場の声を力に～
I: 地域おこし協力隊との連携についてはいかがですか？
B: 地域おこし協力隊からは「地域住民とのコミュニケーション不足」「古い体質とのギャップ」「活動資金不足」といった課題があります。
しかし彼らは地域魅力深く理解しており、その熱意は素晴らしいものです。彼らとの連携を通じて現場の課題を共有し、生成AIなど最新技術を活用することでより効果的な地域活性化策を実行できると確信しています。
8. HALHAREならではの強み
I: HALHAREの強みについて教えてください。
B: HALHAREはデジタルマーケティングと生成AI活用支援に特化しており、その独自性として以下があります。
- 地域密着型アプローチ
- 実績ある専門家チーム
- 継続的な教育プログラム
これらによって高品質な成果物を提供し、自立した地域経済圏形成へ向けたスキルアップ支援にも注力しています。
宮崎の未来とHALHAREの挑戦 ～共に創る未来～
I: 最後に読者へのメッセージをお願いします。
B: 宮崎には他にはない独自の魅力があります。それら引き出すためには新しい視点と技術導入不可欠です。
私たちHALHAREは、多様な人々との交流と連携を通じて宮崎そして地方創生未来拓いていきます。ぜひ私たちと共に、新しい未来創造していきませんか？あなたの意見やアイデアもお待ちしています！
